『森嶋』が誕生するまで
1999年実家に戻り、酒造りに携わり、2015年秋、自ら杜氏となり、今日まで、受け継がれてきた150年の伝統を守りながらも、いつか自分の理想の味わいの酒、自分のブランドをつくりたいという思いで自分自身に一石投じてきました。
目指すのは新しい発見のある食中酒。程よい酸とフレッシュさで、日本酒の美味しさの可能性を食事と共に感じてほしい。飲む人をハッとさせる何かを投げかけられたら…
そんな思いで設備をほぼ新しくしながらも、伝統的な種麹と酵母で基本に忠実な製法で、時代に合う味わいをつくって参りました。
構想から約10年の月日を経て、ついに皆さまにお届けできるとき。覚悟を込めて命名したのは、自らの姓『森嶋』。飲む方のなかに新しい気づきがある一杯であってほしい。そして、つくり手である自身にも一石投じる姿勢を忘れずにいたいという想いから、ラベルデザインも実際に震災で崩れ落ちた、大谷石蔵の石片を使用しました。この石片は、どんな困難をも乗り越えていく、森島酒造の不屈の精神のシンボルとして大切にしているものです。
今まで以上に日本酒の深遠さを感じていただけるような一杯へ。受け継がれてきた150年の伝統を守りながら、『森嶋』はこれからも挑戦と進化を続けます。